本館 01
本館 02
本館 03
世宗室 01
世宗室 02
世宗室 03
忠武室 01
忠武室 02
忠武室 03
仁王室 01
仁王室 02
仁王室 03
無窮花室 01
無窮花室 02
無窮花室 03
執務室 01
執務室 02
執務室 03
接見室 01
接見室 02
接見室 03
青瓦台 本館

朝鮮時代のソウルの主山である北岳山の正南向きに位置する本館は、国政を行った中枢的な場所であり、国内の要人はいうまでもなく、海外の国賓や各国の外交使節が訪問した場所です。日本統治時代、朝鮮総督が居住していた場所を大統領執務室と官邸として使用することは望ましくないという主張が提起され、1991年9月4日に新しく建てられました。

韓国の伝統を示すために、韓国固有の伝統様式が集約されている本館は、中央の本館と左右の別館に分かれており、本館は2階を設けて別館と位階を異ならせ、入母屋屋根に韓国式の青瓦を敷きました。本館の外壁材は、韓国の材料である花崗岩と青瓦を主材とし、建物の周りの造園も松、芝生を使用して韓式建物と調和しています。

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本館の西側の別館に位置する世宗室は、清潔でシンプルで伝統的な韓国式の雰囲気で室内を飾ってあるのが特徴です。歴代の大統領の肖像画が展示された世宗殿室を過ぎると現れる世宗室の正面壁には「日月図」が、反対側の壁には「訓民正音」の版画があります。

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本館の東側の別館に位置する忠武室は、懇談会をはじめとするさまざまな授与式や任命式、共同声明発表などに使われた会場です。

窓枠が内側に見えるように外側に韓紙を貼って設置し、吉祥を象徴する卍字の模様で飾りました。忠武室のシャンデリアは石灯を形象化しており、壁灯は六角錐形の屋根の形で石灯の屋根の隅木屋根を再現しています。

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仁王室は午餐会や小規模な宴会が開かれた場所で、壁と天井、カーペットは乳白色で統一され、天井には燭台型のシャンデリアを設置し、ヨーロッパ風の重厚な雰囲気で飾られています。

東側の大きな窓から見える中庭では、西洋式の室内装飾と対照的な韓国式の伝統造園をご覧いただけます。仁王室の中庭は小さな池と花垣、花壇、四塊石などで構成されています。

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無窮花室は本館の1階に位置する空間で、大統領夫人の執務室と接見室があります。無窮花室の壁面には歴代大統領夫人の肖像写真があり、仁王室と同様、内部を西洋式にしたのが特徴です。

床には花を形象化したカーペットを敷き、天井には蝶の装飾のシャンデリアが飾られています。

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執務室は韓国の大統領が国政を行った空間で、執務机の後ろ壁には大統領の徽章が貼られており、左右には国旗と大統領旗が並んでいます。

執務室の床は長寿を意味する松鶴図(鶴と松)模様のカーペットを敷き、天井の周囲は格子状の帯を囲んで鳳凰門で飾りました。執務室の天井のシャンデリアは青磁燭台を現代的に変形させて形成し、壁灯は慶州金冠塚から出土した国宝87号の金冠と金冠飾から着想を得て制作されました。

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接見室は大統領と貴賓が接見を行う場所で、首脳会談のような国家の重要行事が行われた空間です。

床は山水画を形象化したカーペットを敷き、東側の壁面には不老長寿を意味する黄金色の「十長生文樣図」を飾り、韓国らしい雰囲気を演出しました。接見室の天井は、朝鮮時代の殿閣の天井を飾った井の字天井のように全体を格子状に飾り、シャンデリアも2段格子型の構成で天井と調和しています。

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